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4月期の作業 ~今月は播種、育苗作業の時期を迎えました~
1箱当たり稚苗で160g~180g、中苗で100g~120g。種子が余っても厚まきは避けましょう。4月の気象は変動しやすいので、気温や日照などの変化に十分注意し、適正な育苗管理に努めましょう。
苗は急激な温度変化に弱いので、特に緑化期に低温(10度以下)に合うと、苗も伸びず生育に支障をきたすので、3日間は夜間も15度位を保つように心がけましょう。
また日中のハウストンネル内の温度は30度以上になるので、喚気により適正な温度を保つようにしてください。また、田植えが近づくにしたがい、特に寒い日を除き、ハウスを開けて苗の硬化に努めてください。トンネル育苗については、生育により穴の数を増やし、田植え7日前には、ビニールに水滴が付かないようにしてください。
温度管理表
形態 | 日数 | 適温 |
---|---|---|
出芽期 | 2日~3日 | 30度~32度 |
緑化期 | 2日~3日 | 昼 22度~25度 夜 15度~18度 |
硬化期 | 4日~16日 | 昼 18度~20度 夜 12度~15度 |
かん水は、午前中(10時頃)を基本として、床土が畑状態に乾いた時、十分にやるようにしましょう。苗の小さい頃から水を多くすると、草丈が伸び、細い茎で根張りが悪くなります。土の湿り具合を確認して、かん水量を調整することが重要です。
育苗後半は、苗も大きくなり日中の気温も高くなりますので、晴天の日は水不足にならない様に、かん水を行います。夕方のかん水は、地温を下げることになりますので避けましょう。
全層施肥の場合の基肥のどんぴしゃ有機(ピンク色)は入水前に施用し、作土とよく混和しておくことが重要です。砂質圃場や秋落ち田では、アイアンサポート20kgを施しましょう。
代かき時の入水は、圃場の特に高い部分の約2割が見える程度の浅水とし、代かき作業は作業速度を落とし、田面の均平や粗大有機物の埋没に配慮してください。深水で代かきしますと稲ワラや雑草の浮き上がりや均平精度が落ち、水もなかなか澄まず、田植え後の生育や除草剤の効果が現れません。
田植えの日の天候条件は、活着の良否と初期成育に大きく影響します。降雨・強風などの悪天候下での作業は、苗の葉や根が弱り、植え傷みするとともに活着が遅れるなど初期成育が悪くなり生育が停滞する要因になりますので、天候の良い風の弱い日に行いましょう。